突然家の中に現れるヤモリ。我が家でも頻繁に見かけるため、爬虫類が苦手な母はいつも驚いています。
ヤモリを発見しても、すぐに隠れてしまい、その後の行方を見失うことがよくあります。この記事では、そのような状況での対処法に焦点を当てて説明します。
この記事でわかること:
- ヤモリが家の中で見失われた時の一般的な行動
- 隠れたヤモリを見つけ出す方法
- ヤモリを家から効果的に追い出す方法
家の中でヤモリを見失った場合の展望
家の中でヤモリを見失うこと自体はそう珍しいことではありません。見失った後の可能性としては、主に以下の三つが考えられます:
- エサがなく、自然に外に出て行く
- 適切な出口を見つけられずに死んでしまう
- 隠れたまま家の中に留まり、場合によっては繁殖する
以下では、これらのシナリオについて詳しく解説していきます。
【予想1】自然に去る
ヤモリが家に入る主な理由は食料を探しているからです。家の中で彼らが求める虫などの餌が見つからない場合、気づかないうちに自然と外に出て行くでしょう。
【予想2】室内での死亡
家の中でヤモリが死んでいるのを見つけることは珍しくありません。死因には餌不足による餓死、偶発的な事故、または他の動物に捕食される場合があります。
餌がなくて餓死したり、布団や重いものの下敷きになってしまうなどの事故で命を落とすこともあります。さらに、家のペットに襲われる可能性も考えられます。
【予想3】居着く(繁殖を含む)
家の中に適切な食料源と水分があれば、ヤモリはその場に留まる選択をすることがあります。特に、オスとメスが一緒に入った場合は繁殖を開始する可能性があります。
ヤモリの行動範囲は比較的狭いため、快適な環境を見つけた場合、その家は彼らにとって恒久的な住処となる可能性が高いです。
家の中で見失ったヤモリの見つけ方
もし家の中でヤモリを見失ってしまったら、彼らの自然な行動を理解することで効果的に見つけ出す方法があります。以下、その手順を詳しく解説します。
【ステップ1】夜を待つ
ヤモリは本質的に夜行性です。日中は隠れて動かないことが多く、夜になると活動を始めます。
したがって、彼らが活動し始める夜まで待つことが重要です。昼間にどんなに探してもヤモリを見つけるのは難しいので、夜が来るのを静かに待ちましょう。
夜になれば、ヤモリの動きが活発になり、見つけやすくなります。
【ステップ2】照明を利用する
ヤモリは光に引かれる虫を捕食しますから、光がある場所に自然と集まります。そのため、ヤモリをおびき寄せたいときは、特定の部屋だけ照明をつけると効果的です。
家全体の灯りをつけると、ヤモリの位置を特定しにくくなってしまいます。選んだ部屋の光だけで、ヤモリの出現を静かに待ちましょう。
【ステップ3】静かに待機する
ヤモリは非常に臆病で、少しの音にも敏感に反応します。
大きな音にはすぐに隠れてしまうため、ヤモリが姿を現すのを待つ時は、静かにして不要な動きを避けることが重要です。
周囲を静かに保つことで、ヤモリが安心して出てくる可能性が増します。
ヤモリの安全な取り扱い方
ヤモリをおびき寄せた後の対処法を以下に紹介します。
- 虫取り網を使って捕まえて、外に放す
- 凍結スプレーで一時的に動きを止めてから外に放す
- 状況に応じて殺虫剤を使用する
ヤモリは害虫ではありませんので、可能な限り傷つけずに自然に返す方法を推奨します。
虫取り網を利用して放す
ヤモリは動きが速いですが、大きめの虫取り網を使用すれば簹易に捕獲できます。市販の子供用の虫取り網で十分です。
ヤモリの上から網をそっと被せ、網をひねって蓋をすることでヤモリが逃げるのを防ぎます。捕獲したヤモリは、家から離れた場所など適切な環境に放してあげましょう。
凍結スプレーを使ってヤモリの動きを止め、外に放す
専用の凍結スプレーを使ってヤモリの動きを一時的に止める方法は、非常に有効です。
このスプレーは殺虫成分を含まないため、ヤモリを一時的に動けなくするだけで、傷つけることなく外へ放すことができます。
動かないヤモリは扱いやすく、安全に外に移動させることができます。
殺虫剤を使って処理する
もしゴキブリ用の殺虫剤があれば、それを使ってヤモリの処理をすることも一つの方法です。
ただし、この方法は即効性がありますが、できればヤモリを傷つけずに自然へ戻すことが望ましいとされています。
家からヤモリを自然に追い出す方法
家の中に侵入したヤモリを外に追い出すためには、以下の二つの方法が有効です。
- 窓や扉を適度に開放する
- 家の中の害虫を徹底的に排除する
窓や扉を適度に開放する
ヤモリは開け放たれた窓や扉から家に入り込むことがよくあります。そのため、ヤモリが自ら外へ出るように、対象の部屋の窓や扉を少し開けておくことが効果的です。
この方法により、ヤモリが自主的に外に出て行く可能性が増します。
しかし、このやり方は同時にゴキブリや蚊などの他の害虫が侵入するリスクも伴うため、注意が必要です。
害虫を排除してヤモリを家から出す方法
ヤモリが家に入ってくるのは、食べ物を求めているからです。彼らが好む食べ物は以下の小さな虫たちです:
- 蛾
- バッタ
- コオロギ
- ゴキブリの幼虫
- クモ
- シロアリ
これらの害虫を家から徹底的に除去することで、ヤモリにとって餌源を断つことが可能となり、自然と外に出て行くようになります。
特にクモやゴキブリの幼虫は家の中で頻繁に見られるため、これらの害虫を特に集中して駆除することが効果的です。
ヤモリが家庭にもたらすメリット
ヤモリに苦手意識を持つ人もいるかもしれませんが、実はヤモリが家にいることで得られるメリットがいくつかあります。
- 自然に害虫を駆除してくれる
- 縁起が良いとされている
- 人には無害である
ヤモリに対して特別な嫌悪感がなければ、彼らを自然に任せておくのも一つの選択です。
自然な害虫駆除者
ヤモリは漢字で「家守」や「屋宮」と表記され、「家を守る」という意味があります。これは、ヤモリが害虫を食べてくれることから来ています。
そのため、ヤモリを家で見かけても捕まえることなく放置し、共存することを選ぶ人もいます。
ただし、ヤモリがゴキブリの成虫を捕食するわけではなく、主に幼虫を対象とするので、この点は理解しておくことが大切です。
縁起が良いと言われています
ヤモリが家に現れると、多くの良いことが起こると伝えられています。これには以下のような効果が含まれます:
- 家内安全が保たれる
- 家族間の和が維持される
- 金運が向上する
- 恋愛運が向上する
スピリチュアルな側面に敏感な方は、ヤモリを追い出すことを躊躇するかもしれません。
人に危害を加えることはありません
ヤモリは人間に対して攻撃的な行動をとることはありません。通常、人を見ると逃げる性質があります。
追いかけない限り、ヤモリが積極的に人に近づくことはほぼないため、彼らの存在を許容することもできるでしょう。
この性質を踏まえると、ヤモリが家にいることに対して寛容になる理由があります。
主な欠点:フンの問題
ヤモリが家にいる場合、最も大きなデメリットは彼らが残すフンです。
すべての生物が排泄を行うため避けられませんが、特に新鮮なフンは臭いがあり、乾燥後は粉々になり掃除が困難になることもあります。
このため、衛生面での問題は見過ごせません。
まとめ
ヤモリは自然に害虫を駆除してくれるので、一般的には追い出す必要はありません。
ただし、フンが気になる場合は、夜間に彼らが活動する時間を見計らって外に誘導する方法があります。
しかし、通常は自然に出て行くため、積極的に介入する必要はあまりありません。